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男女共同参画について - 委員長ご挨拶

内田 啓子
(東京女子医科大学 学生健康管理センター
(腎臓内科学兼務) 教授)
このたび、男女共同参画委員長を武曾恵理先生から引き継がせていただきました。私が腎臓学会に入会した当時は、学会活動には男女はなく、私的な状況が公的な活動に反映されることはない時代でした。しかし、最近では、男女が共同して参画することを学会として考えていくことのできる時代になりました。また腎臓学会は、内科学会のsubspecialtyの学会の中で先進的にこのような委員会を組織し、積極的に活動することを許され、結果として具体的な成果を上げてきました(総会、東西大会、における男女共同参画委員会企画の開催、展示ブース、相談コーナー、託児所の常設、認定医取得時の研修期間へ常勤日数換算の組み込み、このHPの立ち上げ等)。
今後委員会のmissionとgoalの実現にむけて、これらの活動のさらなる充実と、学会としての男女共同参画とは何かを模索しつつ、これからこのような活動をはじめようとしている他学会のモデルとなれるよう、努力を継続していく所存です。
腎臓学会員の皆様のお役に立つよう顔の見える形で活動してまいりますので、多くのご意見、ご支援をいただけましたら幸いです。

 

日本腎臓学会男女共同参画委員会設立にあたって

初代委員長 武曾 恵理
財)田附興風会 医学研究所 北野病院
 腎臓内科部長・研究所副所長
全医師に占める女性医師の割合は年々増加し、平成17年の医師国家試験合格者の33.7%に上っています。日本腎臓学会でも平成16年12月現在、日本腎臓学会認定専門医の女性の占める割合は2545名中285名(11.2%)、指導医数では1245名中91名(7.31%)と増加傾向にあります。一方、出産、育児、介護などのハードルのため第一線を退く女性医師の数も無視できない状況です。こうした状況は女性医師のキャリアの中断ばかりでなく、今後の医師の絶対数不足につながり、男女医師の過剰労働や、意欲の低下を招き、その影響は深刻です。

日本腎臓学会では、これらの状況に対し、医師の専門性の維持と自己鍛錬、研究の場である学会の立場から、男女共にキャリア支援を行なうことを目的として、平成18年11月、男女共同参画委員会が発足いたしました。本委員会は、より多くの医師が、男女共同して、臨床、研究および教育に活躍することにより、腎臓学を通して社会における健康の維持とその質の向上を目指すことを使命とします。