男女共同参画について

男女共同参画について - 第50回日本腎臓学会総会 SP-1-1

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学術総会企画

「男女で育む腎臓学会の未来像・女性腎臓専門医へのキャリア支援」を振り返って


2007年 第50回日本腎臓学会総会特別企画
男女共同参画委員会設立シンポジウム

「男女で育む腎臓学会の未来像・女性腎臓専門医へのキャリア支援」を振り返って

 

SP-1-1「男女で育む腎臓学会の未来像・女性腎臓専門医へのキャリア支援」
田附興風会医学研究所北野病院腎臓内科 武曾恵理

 

本日は日本腎臓学会男女参画委員会設立シンポジウムへのご参加まことにありがとうございます。
本委員会の委員長として、簡単にその設立の経緯を説明させていただき、この委員会の使命と到達目標、およびそれに向かうための具体的な方策の概要について述べさせていただきます。

 

1、 設立の経緯
医師全体に占める女性医師の割合は、平成12年には医師総数の14.3%を占め、平成18年春の全国の医学部卒業生の33%は女性となりました。しかし、現場で活躍しつつける女性医師の数が厳しい勤務医の労働条件のもと、妊娠、出産,育児などを契機に減少しており、また上位医師へのステップアップも必ずしも十分とはいえません。その結果として、残された男女の勤務医の勤務環境はますます厳しくなり、そのモチベーションを著しく下げています。われわれ腎臓病に取り組む女性医師もこの問題をふまえ、有志が集まって平成14年から日本女性腎臓医師の会(Japanese Society of Woman Nephrologist:JSWN:会長:虎の門病院 原 茂子先生)を結成し、年に1度の集会を開き、会員相互の問題の話し合いをおこなってきました。そのなかで、日本腎臓学会でもその会員数にしめる女性医師数は増えてきていますが、腎臓学を専攻する熱意を維持するために、男女を問わず、学会としてこれらの問題に取り組む必要があるという意見も挙がっていました。この間、平成18年のJSWNの会の招聘講演には、このまえの本学会の理事長であった新潟大学第二内科教授下條先生をお招きし、大学での女性医師研究者への取り組みのご紹介をいただき、われわれの活動への腎臓学会としての取り組みを支援するため、現理事長である菱田明先生への進言をお約束いただきました。これをうけて菱田先生から平成18年8月の理事会に向けて、本委員会の設立を検討するための設立趣意書の作成のご用命があり、急遽作成、提出させていただきました。その結果、めでたく本委員会の設立がまえむきに検討されることとなり、委員の選定も男女、地域、をかんがみて選出させていただき、幸い皆様から受諾のご意向をいただいて、平成18年12月の理事会で正式に承認されました。

2、 委員会の使命(ミッション)と目標(ゴール)
本委員会は図に示すように、男女を問わない腎臓学を専攻する医師がさらに多くなり、生涯にわたってそのモチベーションを維持し、現場で活躍し続けることを支援することにより社会の医療に貢献することを使命としています。そのためには、特に女性腎臓専攻医師の現場での活躍の継続のために、学会への参加への支援や、専門医制度の改定など、さまざまな具体的な項目の施策が必要で、現時点で考えられることを図に示しました。
 本シンポジウムでは、これらの目標について、それぞれの委員の方々が、一部はすでに始まって、改善が進んでいるものも含めて、担当部分の説明をおこなっていただき、今後の方向性も簡単にまとめていただきます。また、若い専攻途中の先生、さらに育児で一時中断していた先生から、その現状での問題点とこの委員会に望むことを述べていただきます。さらに、委員会設立記念として、JSWN会長である大先輩の原 茂子先生、さらに本総会の会長であり、学会理事長で終始この委員会の設立をサポートいただいている菱田明先生からの応援メッセージもいただくことになっています。
 この設立記念シンポジウムが、本委員会の出発にあたり皆様のご理解と多くの方の賛同を得るために有意義なものとなることを期待して、早速、各シンポジストにご発表に入りたいと思います。

 

日本腎臓学会男女共同参画委員会
Mission(使命)・Goal(到達目標)・Strategy(方策)

Mission(使命):
より多くの医師が、個々の仕事、生活の多様性を尊重しつつ、腎臓学への取り組みを通じて男女共同で支える豊かな医療を推進する

Goal(到達目標)とStrategy(方策):

  1. 次世代の腎臓学の担い手を育てるため、増えている女性医師への啓発、広報をおこなって専門医志望者の増加をうながしゆとりある医療,研究の場を作る
    初期研修での腎臓学の啓蒙と女子医学生への教育
    HPでの、委員会設立広報
    総会でのシンポジウム開催
    国内外の学会との連携
  2. 各部門のリーダーとなる医師を性差なく押上げ、男女共同して腎臓学の医療、研究、教育の充実をはかる
    人材発掘と登用
    役員内の男女均衡アクションによるサポート
  3. あらゆる生活の局面で、腎臓学の高い専門性を維持してキャリアを途絶えさせないシステムを構築する
    育児中の常勤、非常勤医受け入れ施設の広報
    現場復帰プロジェクト(卒前、卒後研修委員会)
    認定医、専門医制度の改変
    日本透析医学会との連携
  4. 職場環境、家庭環境に応じた参加しやすい学会運営を目指す
    託児所の設置を常態化
  5. 成長途上の医師が腎臓学と取り組む上での問題に直面した際、孤立を防ぎキャリア継続と向上への意欲をサポートする
    相談窓口の開設

 



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