日腎誌特集号関連領域専門医 レベルセルフトレーニング問題

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日腎誌特集号関連領域専門医レベルセルフトレーニング問題

学会員の生涯学習や腎専門医取得に際する学習の一環として、日本腎臓学会学会誌の特集号に関連問題を掲載し、解答と解説はホームページにて公表することになりました。

教育・専門医制度委員会

  • 問題1.

    正しいのはどれか。1つ選べ。

    a アテローマ硬化型石灰化は特にCKDに特徴的な石灰化である。
    b メンケベルグ型石灰化は血管内皮細胞が骨芽細胞様細胞に形質転換することにより進行していく。
    c 冠動脈血流は拡張期に主に流れる。
    d ランダム化比較試験によりスタチンの弁石灰化抑制効果が示されている。
    e 25(OH)Vit.Dは腎臓および腸管からのリンの再吸収を増加させる。

    問題2.

    慢性腎臓病患者におけるミネラル代謝異常でリン利尿作用を有するのはどれか。2つ選べ。

    a 副甲状腺ホルモン(PTH)
    b fibroblast growth factor 23 (FGF23)
    c カルシウム
    d 25-水酸化ビタミンD
    e 活性型ビタミンD(1,25(OH)2D)

    問題3.

    CKD-MBDの管理に関して正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 軽度の高Ca血症は生命予後への寄与度から許容される。
    b カルシウム受容体作動薬は、血清カルシウム濃度を低下させる。
    c リン吸着薬の投与は血清リン濃度に関わらず推奨される。
    d 保存期CKDの高リン血症に対する治療の基本はカルシウム含有リン吸着薬である。
    e リンの管理は、厳密なたんぱく制限で達成すべきである。

    問題4.

    68歳、男性。血液透析期間:7年。透析液カルシウム3.0mEq/L, 血清カルシウム10.0mg/dL, リン6.4mg/dL, intact PTH 160pg/mL, アルブミン3.0g/dL。内服薬:アルファカルシドール 0.25μg/日、炭酸ランタン 750mg/日。
    この症例の慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常に対する治療方針で正しい組み合わせはどれか。

    1) 骨生検で組織を診断したのち決定する。
    2) アルファカルシドールを増量する。
    3) 炭酸カルシウムを開始する。
    4) 透析液カルシウム濃度を低下させる。
    5) 炭酸ランタンを増量する。

    a(1.2)、b(1.5)、c(2.3)、d(3.4)、e(4.5)


    問題5.

    二次性副甲状腺機能亢進症に関して正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 保存期CKD患者のPTH値はシナカルセト塩酸塩を用いて管理する。
    b エテルカルセチド塩酸塩は新たな経口カルシウム受容体作動薬である。
    c カルシウム受容体作動薬は透析患者において血清リン値を低下させる。
    d 欧米ではわが国と比較し、より積極的なPTH降下療法が行われている。
    e 副甲状腺摘出術の手術件数は近年低下傾向にある。

    問題6.

    間違っているのはどれか。1つ選べ。

    a CKD患者ではFGF23はそのアッセイ方法にかかわらず腎予後を予測する。
    b 保存期においてクエン酸第二鉄の投与はintact FGF23を低下させる。
    c 人種によって骨のPTH感受性は違う。
    d 日本のCKD-MBDガイドライン(慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン)では、透析患者におけるintact PTH目標値は KDIGOガイドラインのそれより高い。
    e KDIGOガイドラインでは、保存期や腎移植後のPTHの管理上、25(OH)Dの測定が推奨されている。
  • 問題1.

    痛風や糖尿病性腎症との関連が指摘されているインフラマソームはどれか.1つ選べ.

    a NLRP1
    b NLRP3
    c NLRC4
    d AIM2
    e NLRP6

    問題2.

    糖尿病の既往のない患者に実施した腎生検で以下の糸球体病変がみられた。鑑別診断に有用でないのはどれか。1つ選べ。

    a タンパク尿量
    b 喫煙歴
    c 蛍光抗体法
    d 電子顕微鏡所見
    e 尿中ベンスジョーンズ蛋白

    図1


    問題3.

    C3腎症について最も適切と思われる組み合わせはどれか。

    1 低C3血症と低C4血症を伴うことが一般的である。
    2 腎病理は膜性増殖性糸球体腎炎像を示す。
    3 補体制御因子の遺伝子異常を伴うことがある。
    4 診断は腎生検蛍光抗体法所見(IF)が現時点では最も重要である。
    5 エクリツマブは治療の第一選択に投与される。

    a(1.2)、b(1.5)、c(2.3)、d(3.4)、e(4.5)


    問題4.

    以下の文章のうち、正しいものの組み合わせを選べ。

    1 SGLT2阻害薬を服用すると、空腹時の血中ケトン体濃度が上昇する。
    2 SGLT2阻害薬は、その血糖降下作用のために心血管疾患関連死を抑制する。
    3 糖尿病性腎症ではミトコンドリアの形態は分裂(fission)から融合(fusion)に傾く。
    4 マイクロRNA(miRNA)は通常一つの標的遺伝子の発現あるいは翻訳を抑制する。
    5 ポドサイトや尿細管のオートファジーは糖尿病性腎症において腎保護的に機能する。

    a(1.2)、b(1.5)、c(2.3)、e(3.4)、e(4.5)

  • 問題1.

    急性腎障害(Acute kidney injury; AKI)について正しいのはどれか。

    a 7日以内に血清クレアチニン値が基礎値の2.5倍に上昇した場合にKDIGOの診断基準ではAKIステージ2と診断される。
    b 血清クレアチニン値と尿中NGALは同時期に上昇する。
    c 低用量のドパミンにはAKIの予防効果がある。
    d 敗血症にAKIを合併することは少ない。
    e AKI症例はCKDに進展することはほとんどない。

    問題2.

    IgA腎症において腎予後不良因子として不適当なのはどれか。

    a 不十分な血圧管理
    b 蛋白尿の程度
    c 肉眼的血尿
    d 血清補体価
    e 診断時の血清クレアチニン値の上昇

    問題3.

    15歳の女性.生来健康であった.2日前より腹痛があり近医を受診.精査のために施行された腹部超音波検査で両側の腎臓に2個ずつ直径1cm程度の嚢胞を認めた.両親は健康であるため,特に通院や検査などは受けたことがないが,母方の祖母が40代にくも膜下出血で死亡している.
    本例の診断根拠と診断を示す。正しいのはどれか.

    a 家族歴がなく嚢胞が両腎に2個ずつしかないため,常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)とは診断しない.
    b 家族歴はないが嚢胞が両腎に2個ずつあるため,ADPKDと診断する.
    c 祖母がくも膜下出血の既往があるため,ADPKDの家族歴がある可能性があるが,嚢胞が両腎に2個ずつしかないため,ADPKDとは診断しない.
    d 祖母がくも膜下出血の既往があるため,ADPKDの家族歴がある可能性があり,嚢胞が両腎に2個ずつあるため,ADPKDと診断する.
    e 祖母がくも膜下出血の既往があるため,ADPKDの家族歴がある可能性があるが,嚢胞が両腎に2個ずつしかないため,現時点ではADPKDと診断できない.

    問題4.

    ループス腎炎の寛解導入療法の治療効果をみる臨床試験において,主要エンドポイントの設定に利用されることの多い項目はどれか。

    1. 血清Cr値
    2. 尿蛋白量
    3. 尿沈渣
    4. 血清補体価
    5. 抗dsDNA抗体価

    a(1.2.3)、b(1.2.5)、c(1.4.5)、d(2.3.4)、e(3.4.5)


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