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厚生労働科学研究費事業・難治性腎疾患に関する調査研究班(成田班)「IgA腎症ワーキンググループ」の国際共同研究によるIgA腎症の予後予測モデルに関する論文がJAMA Internal Medicineに掲載されました。

日本腎臓学会会員の皆様へ

厚生労働科学研究費事業・難治性腎疾患に関する調査研究班(成田班)「IgA腎症ワーキンググループ」の国際共同研究によるIgA腎症の予後予測モデルに関する論文がJAMA Internal Medicineに掲載されました。

論題 Evaluating a New International Risk-Prediction Tool in IgA Nephropathy
著者 Barbour SJ, Coppo R, Zhang H, Liu ZH, Suzuki Y, Matsuzaki K, Katafuchi R, Er L, Espino-Hernandez G, Kim SJ, Reich HN, Feehally J, Cattran DC; International IgA Nephropathy Network.
雑誌 JAMA Intern Med. 2019 Apr 13.
doi: 10.1001/jamainternmed.2019.0600.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30980653

2015年4月にDaniel C. Cattranらによって、Oxford分類を元にした予後予測モデルを構築し検証を行なうことを目的とし、厚生労働科学研究費事業・難治性腎疾患に関する調査研究班「IgA腎症ワーキンググループ」および北米、欧州、中国などとの国際共同研究(IgA Nephropathy Global Template)が開始されました。本研究には既に発表された研究の対象者を含む多人種かつ様々な治療が行われたIgA腎症患者4,631例が登録されており、本邦からもIgA腎症ワーキンググループを中心に合計8施設からレジストリー全体の約30%にあたる1,337例が登録されています。
今回の研究では、レジストリーに登録された症例から包含基準・除外基準を適応して抽出された2,781例(derivation cohort)を対象とした解析により、腎生検時の年齢、eGFR、血圧(MAP)、尿蛋白、Oxford分類(MEST score)、内服薬(RAS阻害薬,免疫抑制薬)使用の有無、人種(Caucasian, Japanese, Chinese)を変数として用い、腎生検から5年後の50%のeGFR減少を予測する式を算出しました(C statistic 0.82, 95% CI 0.81 to 0.82)。同様に抽出された1,146例(validation cohort)を用いた検証においてもほぼ同様の結果が得られ、予測式の外的妥当性が裏付けられています。
本研究の特徴は、既存のコホート研究の集積に加えて新規症例の登録を行い、多民族・多国家から様々な治療法(日本の扁摘・扁摘パルス治療も含む)が選択された対象者を含み、高い外的妥当性を担保した点にあります。このため、結果は広く活用可能であり、本邦におけるIgA腎症における治療方針の決定や臨床試験のデザインにも有用であると考えられます。
なお、本研究で導かれた計算式は既にQxMDに収載されており、Web (https://qxcalc.app.link/igarisk)やスマートフォン用のアプリケーションから腎生検時点から5年後までのeGFR50%低下のリスクが計算可能となっています。


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